真夜中の相談屋敷

【相談6】トンネルシンガー /その 2

「月斗……」

葉月は月斗を見るなり、口元を微妙に引きつらせたぎこちない笑みを浮かべた。

「なんや?なんかしたか俺?」

月斗は葉月とは対照的に、自然な笑顔でニコニコしながら葉月に聞いた。

「い…いや…、別に」

葉月はそう応えてあきに、うわぁ…ドンマイ。的な表情で目を向けた。

あきも口元を引きつらせてぎこちない笑みを浮かべている。

…?

「…なんで倉重くんそんな所に居るん?」

「いや気にしないで!うんっ」

私と葉月、瀧とユウ。それに月斗は階段の一番下に居り、月斗だけは階段の1段目に座っている。

でもあきは階段の一番上に居た。

私的には気にしていないから構わないのだけど、なんか見下されている感がある。

「それで、相談っていうのは?」

本題に入ろうと、私は月斗に訊ねた。

「改めて聞くんやけど、『相談屋』さんのみんなは幽霊とか見えるんやよな?」

「うん。そうだよ?」

「俺の相談は幽霊が関わっとるんや」

「幽霊?」

さっきから月斗と会話しているのは私だけなような気がする…。

瀧はうなづいて聞いているけど…。

葉月とあきはうなづきもせずただ黙っている。

「まぁ、本当に幽霊かどうかは知らんけど…」

月斗はあきに目を向けた。





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