真夜中の相談屋敷

【相談6】トンネルシンガー /その 4

私達は曲を考えるため、歌詞が書いてある紙を囲んで座っている。

私の左隣にあき、あきの隣に月斗、月斗の隣に瀧。そして、瀧の隣に葉月が座っている。

ユウとTASUK☆Uさんは宙に浮いて紙を見ている。

「…なんやこの歌詞」

月斗は微妙な笑みを浮かべて歌詞を見ている。

「よし、なら考えるか。…舞からどうぞ」

「はっ!?」

葉月は私をじっと見ている。

一番目に考えるのは恥ずかしい。

…え…えーっと…。

私は歌詞をじっと見た。

……。








「キーミのひとみからこーぼれ お ち るー」




私が最初のフレーズを歌うと、沈黙が流れた。

「ちょっと待て。それあの曲だよな?この紋所が目に入らぬかーっていうヤツの曲だよな?すげぇ聞き覚えあるわ」

ついあの時代劇のドラマの曲に当てはめてしまい、葉月は冷たい視線で私を見ている。

…う…。

私はもう一度歌詞に視線を落とした。

「あ…」




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