真夜中の相談屋敷

私はパジャマ姿のまま、急いで葉月が居る台所へ向かった。

『葉月!しっかりしろ!』

『ママ!お兄ちゃんが…!』

ユウとおじさんは葉月のそばに居る。

私とおばさんは、ユウとおじさんが居る場所へ駆け寄った。

「葉月…!?」

葉月は台所の隅で、壁にもたれて座り込んでいる。

ガスコンロには鍋が沸騰しており、私は急いでガスコンロの火を止め、葉月の横にしゃがみ込んだ。

「ちょっ…!葉月!?」

葉月は時々咳き込みながら、苦しそうに息切れをしている。

私はまさかと思い、葉月のおでこを触った。



「すごい熱…」



葉月は熱を出してしまい、火も消さずに座り込んでしまったみたいだ。

「……っ…」

葉月は私にもたれかかってきた。

私はもたれかかってきた葉月を支える。

座っているのも限界なのだろう。

「…ごめん…。舞…」

…?

「昼の弁当…作れなかった…から…、コンビニで買って…」

「いやどっから出てくるの!?その母親魂は!」

どこまで葉月はしっかり者なんだ。

私は葉月に感心しつつ、同時に呆れもした。

『お兄ちゃん…。大丈夫?』

葉月のことを心配しているユウを安心させるために私は、大丈夫だよ。と、微笑んで言った。

…とにかく、葉月を部屋に連れて行かないと…。

「立てる?」

葉月はコクリとうなづいた。

私は葉月の肩に手を回し、葉月を立ち上がらせた。

一瞬よろけてしまったが、なんとか持ちこたえた。

…葉月の部屋はここからじゃ遠いし…。

私の部屋、つまりおばさん達の部屋ならここから近い。

さっきまで私、そこで寝てたけど…。




「ねぇ、私の部屋でもいい?」

「え」

「し、仕方ないでしょ!」

「……分かった…」


私は葉月を支えながら、おばさん達の部屋に向かった。




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