真夜中の相談屋敷

【相談7】はづきんエンザ /その 4

『あ、お兄ちゃん!』

「え?」

ユウが見ている視線の先に葉月が立っていた。

葉月はリビングのドアを開けて不思議そうな顔で私達を見ている。

「あ…れ?なんで月斗が…」

「おじゃましてまーすっ」

葉月は咳き込みながらドアを閉めると、私達の方へ近づいてきた。

「葉月大丈夫?寝てないと…」

「薬飲んだし、ずっと寝てたから朝よりはだいぶマシになった。それより…」

葉月は私をじっと見ている。

「お前…、その服は?」

「あ、あぁ…。月斗が作ってくれたの。すごいよね!」

葉月にその服を見せるように、スカートの裾を軽くつまんだ。

『ママかわいいよね!』

葉月は黙っている。

そして…、



「…そうだな」



そうボソッと言った。

普段そういうことに返事を言わなさそうな人から言ってもらえて、すごく嬉しく、そして恥ずかしい。

「え、えっと、それで葉月どうしたの?」

顔が少し熱い。

「昼飯作るために…」

「え、ちょっ…、は!?お昼ご飯作ろうと起きてきたの?」

「そうだけど?」

いやいやいや。

当たり前だろみたいな顔で言われても…。



…そうだ、女子力…。



女子力を取り戻すにはここしかない。

「葉月!」

「…?」

「今日は私が作るよ!」

「え」

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