真夜中の相談屋敷

【相談7】はづきんエンザ /おまけ -葉月side-

台所で舞が昼食を作っている。

俺はそんな舞を見ていた。

…最初は暗い性格だったのに…。

いつの間にあんなに明るい性格になったんだろう。

でも、本当はもともと明るい性格だったのかもしれない。

だけど、昔あんなことがあったから…。


…まぁ、明るくなったならそれでいいか。

ラーメンが完成したみたいなのか、舞がラーメンを持ってこっちに来た。

「召し上がれ」

ラーメンが目の前に置かれる。

…うっ…。

「食べないの?」

「あっ?いや、食べるけど…」

俺はゆっくりと箸を持った。

…なんだこれ、なんでこんなに白いんだ…?

そのラーメンはスープが真っ白だった。

「…小野寺さん。なんでラーメンこんなに白くなっとんの…?」

「隠し味だよ?」

「え」

…か、隠し味…?

恐る恐るラーメンの麺をすする。

「うっ…」

…ま……、まっず!

ちょっと待て。

これインスタントラーメンだよな!?

誰でも作れるヤツだよな!?


なんでこんな味になる?

そしてこの隠し味…。


「か、隠し味って…、まさか…」

「牛乳だよ?」


やっぱりか。


…隠し味が隠れてねぇ…!


ほぼ牛乳の甘い味しかしねぇよ!

てか、これ醤油味だよな!?

醤油の味がまったくしねぇ…!

どんだけ牛乳入れたんだよ…。


俺はチラッと台所に目を向けた。

台所には潰された牛乳パックがあった。

…全部使ったのかよ!?

「ほら、カルシウムとか必要かな〜って」


いらねぇよ!必要ねぇよ!


「小野寺さん…。これ、味見とかしたん?」

「したよ?」

「えぇっ!?」

舞は苦笑いしながら頬をかいている。

「昔いろいろあってさ…。だから、味覚音痴になってたらどうしようかと思ったけど、案外大丈夫だった!」

…まさか…、こいつ…、



自分が作った料理の味分からねぇのか!?



…味覚音痴も行きすぎだろ…。



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