真夜中の相談屋敷

【相談8】女子会 /その 2

8月の照りつける日差し、街路樹にへばりついている蝉の鳴き声がよりいっそう暑さを感じさせる。

「莉央っ」

「あ、小野寺さん」

莉央と約束をして1週間が経った土曜日。

私と莉央はショッピングセンターの外で待ち合わせをしていた。

待ち合わせ時刻は午前11時となっている。

「ごめん、遅くなった」

「そうですね。5分過ぎました」

…正直すぎ…。

「ご…ごめん…」

夏休みの間莉央はずっと家でゲームをしていたのか、肌がやけに白い。

「…莉央って、オシャレなんだね。意外に」

莉央の服装はこげ茶色のタンクトップに、腕まくりがしてあるジーンズジャンパー。

白の短パンが上の服によく映える。

「意外とはなんですか。…といっても、これは私が選んだんじゃありませんけど…」

「え?」

「大抵私は家にこもっているので、見かねた母がよく買ってくるんです」

「あ、あぁ…、そうなんだ」

…だ、大丈夫かな…。このショッピング…。

莉央に服選びのことを教えてもらおうと思ったが、一抹の不安を覚える。

「えーっと、莉央はファッション的な知識は持ち合わせて…る?」

確認のため、私は一応莉央に聞いてみた。

「………一応はありますよ」

「あ…、あるんだ…」

…じゃあ良かった。

「そんなことより小野寺さん」

「なに?」

「今朝補習に行ったんですか?」

「え、行ってないよ?」

「じゃあなんで制服なんですか」

私の服装は夏のカッターシャツに、スカートの腰の部分を短く折った制服姿だ。

「えーっと…。ら、楽だから?」

私は曖昧な笑みで応えるが、そう応えた私を莉央は冷ややかな目で見ている。

「…中に入りましょう」

「う、うん…」

莉央は聞いた自分が悪かったかのような感じで、そそくさとショッピングセンター内に入って行った。

莉央の後に続いて、私もショッピングセンター内に入った。



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