真夜中の相談屋敷

【相談8】女子会 /その 3

私と莉央はトイレにある鏡を苦笑いしながら見ていた。

瀧は女子トイレには入れないので、トイレの外で待っていてくれている。

…確かに莉央はああ言ったよ…。




“鏡から…手が出てるんです。”




そんなもの莉央の見間違いだろうと思い、半信半疑でトイレに来てみた。

そしたら、あろうことか本当に手が出ていた。

この非現実的な状況をどう受け入れたら良いのだろうか。


鏡から出ているのは右手だ。

肘の辺りまで出ている。

その手には紫色の袖が見える。その色にはどこか見覚えがあった。

…まさか…。

私は曖昧な笑みを浮かべながら、その手を掴み引っ張った。

すると“その子”はズルズルと鏡から出てくる。

「お…小野寺さん…。これは……」

「えーっと、話せば長くなるんだけど…」

その子は完全に鏡から出てくると、床にストンと足をつけた。









『はぁ…、一時はどうなることかと思いましたわ…。まったく……』






「この子は、花子さんっていってね……」





私はゆっくりと、莉央に花子さんのことを伝えた。





「お、お化け…ですか…?」

莉央は理解不能な表情をしていたが、一番理解ができなかったのはこの私だ。



「花子さん…。なんで、鏡から出てきたの…?なんで、このトイレに居るの…?」






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