真夜中の相談屋敷

【相談9】相談屋、男子組の悲劇 /その 3

「私はただ…、あきを…、仲間を助けたかっただけなの…!だけど……!」

私はうつむき、拳に力を入れる。

「だけどそれが…、あきを傷つけてるんだって…、私のただの自己満足なんだって思うと…」

「……」



「悔しくてたまらない……!」


だけど、一番悔しいのは…、


感謝をされていないこと。



ヒソヒソと話し声が聞こえる。

…ヤバッ…。

きっと私が泣いているのは、私の目の前に立っているあきが泣かしたんだと、通りすがって行く客は勘違いしているのだろう。

私達が立っているのは通路の真ん中だ。

私は急いで涙を拭った。

でも…、

…ダメ…。止まらない…。

拭っても拭っても、次から次へと溢れてくる。

きっとあきは困ってる。


…早く…、止めないと……。


「あ…き……。違うの…。これは…」


嗚咽が邪魔で上手く泣いている言い訳ができない。

そんなことをしているうちにも、通りすがる客達は私を見て行く。

「……っ…」

…!



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