真夜中の相談屋敷

【相談9】相談屋、男子組の悲劇 /おまけ -葉月side-

やっと撮影が終わった。

「河瀬くん、これ見てみー」

ため息をつきながら元々着ていた服に着替え直していると、月斗が1枚の写真を俺に見せてきた。

俺はその写真を手に取る。

「こ…これは……」

「なになにー」

『…?』

瀧とユウがその写真を覗き込もうとしたが、俺はふたりに見せないようにその写真を自分の後ろに隠した。

「ちょっとー、瀧にも見せてー」

『ボクにもー』

写真を隠したことにふたりは少し不機嫌になってしまったが、そんなことはどうでもいい。

「決定的瞬間やろ?」

月斗は苦笑いしている俺に耳打ちをする。

月斗が俺に渡してきた写真には、舞とあきの…。

「な、なんだよこれ…?」

「ふっふー、キスやキス」

…マジかよ。

キスと言っても寸前の写真で、キスをする前なのか、した後なのかまでは分からない。

「その写真やるわ」

月斗はクスリと笑った。

「いらねぇよ!」

俺は慌てて月斗に写真を返す。

「な〜んや…。いらんのか。ま、でも妹さんとお友達の秘密知ってもーたね!おに〜さんっ」

月斗はその写真をひらひらと扇いだ。

…舞と…、あきが……。

廊下に出ていた舞とあきが自習室に戻って来た。

…そうか………、






俺はふたりをじっと見て口に手を当てた。

「あ、葉月!そういえばあきもお祭り行くって!みんなで行けるね」

舞は嬉しそうに俺に伝える。

「お…おう…」

「お祭り?いいなぁ〜…」

瀧が羨ましそうに俺達の会話に入る。

「瀧さん行かないんですか?」

「瀧はお祭りの日にね、他県に行ってお祓いするのー」

「そうなんですか…」

そんなたわいもない会話に入っていけない。

というか、俺の目には舞とあきしか映っていない。












…ふたりは付き合ってたのか………!







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