真夜中の相談屋敷

【相談10】最後を告げる花火 /その 2

私達の間には沈黙が続いているため、お祭りを楽しむ人達の声や、蝉の鳴き声がより一層耳に入ってくる。

辺りはもう暗く、屋台の明かりや飾られている提灯の灯火が沿道を灯す唯一の光だ。

「まさか………」

私はあきの左目をじっと見るも、幽霊が見える私でも“それ”は見えない。

「ユウ、あきの目どうなってる?」

『……赤い…』

あきを警戒しているのか、ユウは葉月の横で浮いている。

…やっぱり…。

あきは幽霊に取り憑かれると左目が赤くなり、オッドアイになるという特異体質だ。


そのオッドアイは幽霊にしか見えない。


私はあきの顔をじっと見つめる。




「……あなた…、誰?」







これは、あきじゃない。












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