真夜中の相談屋敷

【相談1】マザコン少年の憂鬱 /おまけ -舞side-

葉月が作った夕飯。

それをみんなで囲む。


こんなに嬉しいことはない…。


私はずっと夢見てた。


この…、暖かい食卓を…。


みんな…ありがとう。








「あの…さ…」

あきがみんなには聞こえないように、私にボソッと声をかける。

「え、なに?」

「…ないよ…」

あきの顔は赤くなっている。

…?

あきは口ごもらせて言ったため、聞き取ることができなかった。

「ごめん、もう1回いい?」

あきは泣きそうな顔をして両手の拳を握り、勢い良く席を立った。

みんなはそれに驚き、黙って視線をあきに向ける。

「僕は……、僕はマザコンじゃないよ!?」

「ごめん聞こえなかった。ワンモアプリーズ」

「だから僕はマザコンじゃないんだってば!…って、なんで聞こえてないの!?」

ごめん。

面白がった。

これを言うのが恥ずかしかったから顔が赤かったのだろう。

「えーっと、うん…。分かったから…さ…」

「第一印象が大切とか言うけどさ!?僕これ第一印象じゃないからね!?」

「分かったって…」

きっと私が感じるあきのマザコンという印象と、これまでの誤解を解きたいのだろう。

私はそんな必死なあきを苦笑いをしながら見ていた。


まぁ、いろいろあったし…。

でも…、



私はうつむいた。







…やっぱり可愛い…!





可愛い系男子という印象は変わらない。


私は肩を震わせて、みんなにバレないように笑った。






0
  • しおりをはさむ
  • 8
  • 20
/ 460ページ
このページを編集する