真夜中の相談屋敷

【雑談】各章番外編 /ユウユウ -宮本side-

……。

『でもね!その計算式はずっと前までは違ってたんだよ!』

彼にある公式を見せると、彼は笑って“現在使用している公式ではない公式”を言う。

彼に勉強を教えているけど、嘘みたいにスラスラと覚えていく。

「ユウユウ、なんで“その公式”が分かるの?」

『あのね、ママを探している間『じゅぎょう』ってのをなんとなく見てたんだぁ!』

見ていた授業で少しだけ覚えたみたいだ。

だけど…、

「その授業っていつの〜?」

『う〜ん…。分かんないけど前のヤツ!』

…前って…、


昨日?

去年?

一昨年?


その“前”がいつか分からない。



「ねぇ、ユウユウ」

『なぁに?』









「ユウユウはいつ死んじゃったの?」




『ふぇ…?』




直入すぎたかもしれない。





『覚えてない!』

彼は笑顔だった。

……。




死んだ日を覚えていない。

死因を覚えていない。

生前の記憶がない。


しかし唯一ある記憶、それは…、


生前、母親に置いていかれたということ。


なぜ置いていかれたのかは分からないが…。

そしてそのまま死んでしまった。

母親に置いて行かれたことと母親に会いたいということが未練となり、幽霊となってまでその母親を探している。



そして、



…母親を人違いしてるから、きっと…、




本当の母親のことも忘れている。






無邪気な彼の笑顔に目を向けた。




この子は一体………。






「よ〜しっ!じゃあ次行ってみよー!」

『オー!』








【相談5】雑談〜終〜

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