真夜中の相談屋敷

【相談2】花子さんの名前 /その 3

「よし、じゃあ考えるか。俺達のネーミングセンスに任せとけ」

「オー!任せとけ任せとけー!」

葉月の仕切りに瀧が元気よく応える。

私達は円を作るようにトイレに立っている。

さっきみたいに全員が床に座るのはさすがに無理があった。

ユウは今、空中に浮かびながら眠っている。

さっきまで花子さんを怖がっていたが、私が言ったような花子さんじゃないので、今では花子さんを怖がっていない。

「じゃあさっそくだが、花子さん」

『なんですの?』

「どんな感じの名前がいいんだ?」

『そうですわね…。可愛くて、外国の方のような名前がいいですわ』

「外国の…。例えば?」

『カトリーヌとか…、クリスティーナとか…』

花子さんは人差し指で髪を巻きながら得意顔で言っているが、さすがにカトリーヌとか…。

…っ…、

つい笑ってしまった私。

『なっ、なんですの!?失礼な方ね!今流行りの名前なんでしょ!?』

花子さんは顔を赤らめさせながら私を怒鳴った。

「い、いやね…?たぶん今は流行ってないんじゃないかな…?」

あきが花子さんを落ち着かせるために優しく言う。

『むぅ……』

花子さんは少しふてくされた後、ふんっ!と言ってそっぽを向いた。

恥ずかしくて照れているのだろうか。

…服装は最近っぽくても、やっぱり考えは古いのかな…?

こんな小さなお化けでも昔から居るお化けだ。

そう考えてもおかしくない。

「その辺りの名前だな?…よし、じゃあこれはどうだ?」

トップバッターは葉月みたいだ。


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