真夜中の相談屋敷

【相談2】花子さんの名前 /その 4

花子さんはトイレに座っていた。

少しだけ泣きながら。

『…ひ、ひきこもり!?』

花子さんは涙を拭い立ち上がった。

『誰がひきこもり少女よ!』

「ここはあんただけのトイレじゃないんだけど!」

私と花子さんのケンカが始まってしまい、ユウはオロオロしながらその様子を見ている。

『どうして出て行ってくれないの!?私は…、私はお化けよ!怖くないの!?』

「全っ然怖くないし!」

『な…なんですって!?』

花子さんは私を睨んでおり、私も花子さんを軽く睨み返した。


「差し伸ばしてくれる手があるのになんで突き放すの!?素直に受け止めればいいじゃん!」



『う…うるさい!人間に頼むなんて私のプライドが…』

…っ…!



私はバシッと花子さんの頬を叩いた。

お化けには触れられるようだ。


『……え……』

花子さんは叩かれた頬を抑え呆然として私を見ている。



「人を頼るのにプライドなんてなくていいの!意地張ってんじゃないわよ!バカ!」



私は花子さんの手を掴む。


「相談があれば遠慮なくすればいいじゃん!意地張らなくていいじゃん!」


『ち…違いますわ…』

花子さんは私から目を逸らすように目を伏せた。

「私達だってふざけてたかもしれない…。それは謝る…。ごめんなさい…。でも、相談相手はいつだって真剣に…」

『違いますわ!』

花子さんは声を張り上げた。

…?

『私はそれに対してはちっとも怒ってない!』

「…え…?」



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