真夜中の相談屋敷

【相談2】花子さんの名前 /おまけ -あきside-

「…小野寺さん、ああは言ってたけど…」

僕は今、校舎3階のトイレの前に立っている。

時刻はもう午前1時だ。

今朝、小野寺さんがハンカチを返してくれた時、花子さんと話をつけた。と言っていた。

それが気になって、今夜ひとりで花子さんが居るトイレに来てみた。

「やっぱり入らないといけないかな…」

気は進まない。

トイレの前に立ち尽くしていたが、ひとつため息をついて女子トイレに入る決心をつけた。

…よし、


『何かご用でも?』

「わっ!」

トイレに入ろうとした時誰かに呼び止められ、その声のした方を振り返ると、後ろで花子さんが腕を組んで立っていた。

「は、花子さん…。どこに行ってたの?」

『理科室ですわ』

「り…理科室?なんで…」

花子さんは呆れたようにため息をついている。

『人体模型に話し相手になってもらってたんですわ。先日、ひきこもり少女と言われましてねぇ…』

…ひきこもり…。

その後花子さんは、私はトイレから出られるかしら。と、ボソッと言った。

「じ、人体模型…に」

『それで?今日はどういったご用件かしら』

「あ、あ…の…」

…っ…、


ダメだ。

言葉が詰まってしまう。




『……先日は失礼しましたわね』

「え…?」



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