真夜中の相談屋敷 2

【相談4】身代わりの人形 /その 4

『まず、身代わりの人形のことについて説明いたしましょうな。身代わりの人形とは…』

「づっきー!お風呂ありがとー!」

ソフィアが身代わりの人形の説明を始めようとした時、今までお風呂に入っていた瀧がリビングに現れた。

「お前なぁ…、長風呂しす…」

葉月は瀧に顔を向けた途端、言葉を詰まらせた。

…なっ、なっ…!

「…?どうしたの?」

私は慌てて顔を伏せる。

「服!服着ろ!なんで上着てないんだよ!?」

「ほぇ?」

お風呂から上がった瀧の姿は、上半身が裸だった。

「いいじゃん、下はズボン履いてるんだから」

「そういう問題じゃねぇよ!今ここには舞とソフィアが…!」

「家ではこういう格好できないんだもん。だからづっきーの家くらいはこうさせてよー」

「なんでだよ!?」

瀧はいつも、髪をポニーテールにしているから女の子に見える。

だけど今は、濡れた髪を下の方で結んでおり、それに加えて上半身が裸のため、なんていうかもう男にしか見えない。

てゆーか男だけど瀧は!

だけどこう…!なんかこう…!

頭の中がぐるぐるとこんがらがってきた。

『……』

「とりあえずさっさと服着ろ!」

「ふぇーい。分かったよー」

瀧はしぶしぶ服を着てソファに座った。

瀧が服を着たことが分かると、私は顔を上げる。

そしてひとつため息をついた。

「…キミ、幽霊?」

『……』

霊能者の瀧は、正面に座っているソフィアのことが気になったのだろう。

しかしソフィアは黙って瀧をじっと見つめており、瀧の問いかけに応えなかった。

「…?おーい、ねぇってばぁ〜」

『…えっ、あぁ…。説明の途中でしたな』

ソフィアは瀧の問いかけをスルーして、身代わりの人形のことを説明しだした。

「えっ、ちょっとぉ〜」

瀧はスルーされて少しふてくされた。

私はふてくさった瀧に、現在おまじないをやっていることを伝えた。

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