真夜中の相談屋敷 2

【相談1】どっち派戦争 /その 4

みんなが登校して来る前に仲直りさせようと、朝早くに葉月とあきを教室に呼び出した。

教室に居るのは私と月斗とユウ、そして葉月とあきだけだ。

「なんだよこんな朝っぱらから…」

私は得意の“アレ”をするために、ひとつ深呼吸をして鋭い目つきでふたりを睨んだ。

「あんた達……」

「なんか嫌な予感が…」

あきはこれから私が繰り出す行動に察しがついたのか、一歩だけ後ずさった。

「いい加減にしなさいよ…!」

「絶対アレだ!」

私はまず葉月のみぞおちを力強く殴った。

「う…っ!」

葉月がみぞおちを抑えてその場に崩れ落ちるのを確認すると、私はあきの方に目を向けた。

「あ、あのさ!僕結構それを喰らってるからさ!うん!慣れてるからやっても意味ないよ!?」

殴られまいと必死に公言するあきにゆっくりと近づいて行く。

「お、落ち着こ!一旦落ち着いた方がいいよ小野寺さん!」

「あんたが言うな!」

私は右手で拳を作り、あきのみぞおちめがけてそれを振り上げた。

「…っ!」

あきは慣れているせいか、タイミングを見計らい私の右手を掴んで止めた。

「なっ…!」

「危なかった…」

「……ふっ、甘いわね」

「え…」



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