真夜中の相談屋敷 2

【相談2】懐中時計 /その 1

私は自分の席に座り、朝のホームルームが始まるのを待っていた。

ようやく涼しくなってきたが、その涼しさも朝のうちだけだ。

日中はやっぱり暑い。

…窓際の席っていうのがラッキーだった。

窓から入ってくる風のおかげで、少しは暑さを和らぐことができる。

「代われ」

「…は?」

隣の席に座っている葉月が急に何かをほざき出した。

「まったく…。窓際の席だからって涼みやがって……」

窓に近い私の席と代われとほざいていたみたいだ。

「いやあんたも窓際に近めでしょ。だいたいここ女子列だし」

「午後は暑いから全然寝れねぇ…」

「寝るな」

「お前がまだ居なかった時は俺がその席使ってたのに…」

葉月曰く、私が居なかった頃この席は空いていて、涼むために自分の席からこの席に移動していたみたいだ。

それが私が来たことで移動できずに涼めなくなったという言い分。

「せこい」

「うるせぇ。つーか、席替えしたくねぇ…」

「それはつまり、私の隣から離れたくないというまさかの…」

「お前ってたまに残念なほどに自惚れるよな。安心しろ違うから。俺が離れたくないのは窓の方だから」

……。

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