喧嘩ばかりの日々。負け無しの私に初めて黒星がついた日。拾ってくれた彼はバンドマンだった。その日から私は彼とカップル(仮)になった。ねぇ、全部全部私に見せてよ。




何も言わずに


何も聞かずに


何も知らない私に


ひとつ


ふたつ


ゆっくりとを教えてくれた




色鮮やかなライトの下


地面さえも震わす爆音の中


滴り落ちる汗が散らばるステージの上


あなたは必死に吼えたてていた




でも あなたは泣いていたんだね




優しく甘く抱きしめられるなら


あなたが飽きるまで


あなたが嫌がるまで


ずっと抱きしめてあげるから




揺らぎ