好 き の 内 側 を 見 せ て 。

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7月6日、明日は世間でいうところの七夕である。俺たちふたりは、1年に1度しか会えない夫婦…なわけもなく今宵もなかよくソファーに背中を預けていた。



「 今年も雨ですね 」

「 去年も雨だっけ? 」



そういうと、那加はこれだから男の人はと言ったような顔でこちらを見た。去年どころかほぼ毎年雨ですよ、と。



「 じゃあ会えてないってこと? 」

「 可哀想ですね 」



心底同情している風な表情がなんとも愛らしかった。と、いうか女の子ってそんなところまで考えてたり覚えてたりしてるんだと驚いた。



「 じゃあさ、代わりにデートどう? 」

「 代わり?なんの代わりですか? 」

「 織姫と彦星の代わり 」



どうよ?と那加の肩に頭を乗っけるといいんですか?と頭を載せ替えしてきた。あの件があってから少しだけ甘えられることが増えているような気がする。その姿が嬉しい。






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