好 き の 内 側 を 見 せ て 。

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きょうはなかちゃんがむかえにくるのよ、



みんなにそう言って回った。なかちゃんは可愛いし、優しいし、パパと血が繋がってるなんて思えない。パパとママはおでかけで杏とあおのことむかえに来れないんだって。



「 あれ誰のママ? 」

「 可愛いお姉ちゃん 」



そんな友だちの声に振り返るとなかちゃんが小さく手を振っていた。ロッカーからかばんと帽子を取り出すと、先生にさようならをしてなかちゃんに飛びつく。



「 なかちゃん! 」

「 荷物はこれで全部? 」

「 うんっ! 」



かばん持ってきてえらいね、なかちゃんはそう言って頭を撫でてくれた。パパならそんなの当たり前って褒めてなんてくれない。



「 あおのクラスはあっちよ 」


そう言って案内しようと思うと、なかちゃんはとても嬉しいことを言った。なかちゃんからするりと降りてその人を探す、あおのクラスの前まで来るとその人はあおの先生と話しているところだった。



パパよりずっと高い背、かっこいい顔、優しいところ、なかちゃんが好きなところ、杏はあおくんの全部が好き。







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