好 き の 内 側 を 見 せ て 。

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みおちゃんこれあげる、と隣の席の那加先輩がチョコレートをくれたおやつ時間。



デスクワークがほとんどであるわたしたちはこうやって各々myおかしを持ってきているのである。那加先輩とはいつも冗談を行ったり、ご飯に行ったり、こうやってお菓子交換をする仲。




そんな仲良しの那加先輩もわたしにひとつだけ隠していたことがあったらしい。それはみんなの憧れの営業部のエース、御影さんと結婚していたと言うこと。する、ではなくしていたの過去形。今まで御影さんになんて全く興味なさそうだった那加先輩なのに。



「 と、言うわけで馴れ初めどうぞ 」

「 なになに、突然 」

「 突然は先輩の方ですよ 」




どうしたのかと尋ねる先輩に、お通しで出されたラタトゥイユをつまむ。今日は会社の近くのバルで那加先輩の事情聴取である。



白ワインのグラスを片手に、困った顔をしている那加先輩は女のわたしから見ても可愛くてこんなふわんとした雰囲気なのに実は仕事の出来るひとなのでそのギャップがずるいと思う。



長めの前髪、綺麗な栗色にパーマのかかった髪の毛、大きな目にどう見てもわたしより下にしか見えないベビーフェイス。



「 那加先輩羨ましすぎます 」

「 ちょっとみおちゃん恥ずかしいよ 」



ほらその表情も可愛い。それが計画的じゃないんだからほんとずるい。男の人は人事のまきちゃんのことをチヤホヤ言うけど女の子から見れば、絶対に那加先輩。可愛くて、人望もあって、仕事も出来て。






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