好 き の 内 側 を 見 せ て 。

19







頭が痛くて目が覚めた。
時間は午前3時、
真っ暗な部屋に浮かぶ携帯の明かりでさえも眩しくて頭に響いてすぐ閉じる。



隣では綺麗な顔でぐっすり眠っている青葉さん。最近朝夕と寒くなり、タオルケットから掛け布団に変えると寒がりな青葉さんはすごく嬉しそうにしていた。



薬を飲むか否か悩んで、布団から起き上がる。白湯を手に取るも、さすがに肌寒くてブランケットを肩にかけてソファーへ座って眠る前まで読んでいた本を開く。ちょうど月明かりが差し込んでいて目には悪そうだけど電気をつけなくてもすみそうだった。



栞を外して読み始める。キリよく2章の始めからから始まったそのページはあんまり気持ちのいいシーンではなくて思わずゴロンとソファーな横になる。



早くも効き始めた薬が少しずつ眠気を誘う。キリのいいところまで、と閉じそうなまぶたと戦いながら読んでいる数ページ。時刻は4時が近づいていて明日も仕事でしょ?と頭の中の自分が怒っている。



(… 那加 )


あと1ページ、というところで名前を呼ばれた気がした。



( ん? )



気のせいか。もしくはもう夢の中なのかもしれない。ああ、アラーム寝室でなっちゃうな。取りに行かないと青葉さんのこと起こしちゃうな。そんなことを思っていると頭上から暖かな手が降りてきておでこをぴたっと触った。





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