好 き の 内 側 を 見 せ て 。

23








買い物袋をひとつずつ空いてる手に持って、手を繋いでスーパーから帰るいつもの休日。冬になってイルミネーションを点灯させているところが増えてきて、那加も嬉しそうにそのキラキラを浴びている。




「 買い物袋を片手にってのが 」


「 わたしたちらしいですね 」


「 だな 」




今日は湯豆腐の予定なので那加のほうの袋には最近見つけたお気に入りのお豆腐やさんのお豆腐が入っている。あんまり揺らすなよ、とウキウキしてる那加に釘をさしたところで身体が反応した。無意識に、なぜ振り返ったのかすぐには自分でも分からなかった。




「 可愛い子ですね 」

「 ん? 」



那加はなにか勘違いをしているようで、少し落ち込んでいるよう。キラキラと輝くイルミネーションの下で曇った顔の那加は見たくなかったなー、なんて思ってその顔を見ていて気づいた。




「 あ、 」


「 どうしたんですか? 」




そっと耳元に顔を近づける。それだけでさっと高揚する那加を見るだけで俺はやや満足しているが先にその誤解を解かなければならない。







0
  • しおりをはさむ
  • 211
  • 40
/ 174ページ
このページを編集する