好 き の 内 側 を 見 せ て 。

26









年が明けて会社の恒例行事の新年会の日取りが決まった。社内全体では忘年会だけなので、この新年会は営業と広報の合同新年会。同じ仕事に関わることが多くペアを組んでいる課同士、ということでこういう集まりを一緒にしてきていたが今回はどうやらなにか企みがあるらしい。




「 広報はみおちゃんたちがするって 」




そうやって那加はのほほんとしていたのできっと何も知らないんだろう。みおちゃんは那加の良くしている後輩で、今回の幹事をその同期でするようだ。うちの新年会は本当の意味での無礼講で参加も基本自由。なのに、回ってきた出席を表明する名簿の俺の名前と那加の名前の欄には既に出席を意味する丸印が付けられていた。




ん?と疑問を抱いたような顔を俺がしたからか、営業の方で感じをする後輩は絶対来てくださいね!と強く念を押した。なんかあんの?の問いには別に何も、と真顔で言われた。




那加と付き合うまでこういう絶対ではない会にはほぼほぼ参加してこなかったが、那加は誘いが断れないタイプなのでほぼ参加派。付き合った後はなんだかんだ那加のことが心配なこともあって俺もほぼ参加派になっていた。




結婚して初めてのお正月を終え、のんびりふたりっきりの休みを満喫しようと思っていたのに…と思いながらその○で埋まった名簿と俺の苗字になっている那加の名前をぼんやりと見た。







0
  • しおりをはさむ
  • 211
  • 40
/ 174ページ
このページを編集する