好 き の 内 側 を 見 せ て 。

05








休日。
規則正しく上下する肩が朝日と相まってふんわりと見える。いつもならその姿はなくて、あったとしてもこちらを向いていることはほぼない。




ほのかに桃色に染まった頬、少し空いた唇、長めの睫毛。最近伸ばしているらしい長めの前髪からそれらが見え隠れする。



「 起きた 」



珍しく自分の方が早く起きたものだから、思わず呟いてみる。相手にも起きてほしいのだけど、いつまでも寝顔を見ていたいとも思う。究極の選択というのはいつも突然やってくるものだ。




それにしても、



「 ずるいな 」



なんでこういう日に限ってこっち向いて寝てんだよ。自分の伸びた腕にその頭が安心しきったような表情で乗っかっているのを見てさらに幸福度は増す。これが休日だというのもポイントが高い。


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