覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

連合 /疾走

 


慎吾くん…
早く良くなるといいな
なにか慎吾くんに
してあげれる事はないかな…


そう考えて思いついた

こんなに乱鬼如のみんなを
心配してるんだもん
みんなの笑顔をいっぱい見せてあげよう

写メなら簡単だしリアルタイムに送れる


みんなのお話が終わったら
いっぱいいっぱい写メ取ろう

きっとみんなまだ話してるんだろうな…

そう思いつつ幹部部屋から顔を出してみる

下ではいくつかの輪になって
乱鬼如から話を聞いているみたいだ

ぼんやり見ていると
その輪からそっと離れて
港の外に出て行く人がいる

どうしたんだろ…
そう思った途端にゾクゾクと
背中に悪寒が走った
これって…

話に夢中になっているみんなの横を
こっそりと通り抜けて
どこか落ち着きなく歩く後姿を追った


少しの距離を開けたまま見ていると
港の敷地を出て少しの三叉路で
何かを待っている様だ

何度も携帯を開き、閉じる
港に戻ろうとするみたいに
足を進めては
まだ元の位置に戻る

迷ってるんだ…


その人を見守ろうと思った
そうしなきゃいけない気がして
港の塀の外側…
隣の塀との間に身を隠した


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