覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

連合 /パラレルタンデム




遠に聞こえる大勢の声と車の音…


あれ?
アタシの大好きな声がデュエットだ
どして…?


気持ちいい…大きな手…

その感触を感じなくなって
不安に思えば、またすぐに戻ってくる
似てるけど…どこかが違う…

どっちも大好きなんだけど
こっちがアタシと一緒に進む人

そうか、暁人とあっくんだ
うっすらと目を開いて見た

ベッドサイドに並ぶふたつの顔
そっくりだね?

同じ様に心配そうにアタシを見つめる
同じ様に眉間に皺を寄せて…


ふたりを見てにっこりと微笑む


「みぃ」「みぃこ…」



声も似てる…
くすりと笑みがこぼれた



『おはよ…星也くんと弟くんは?』


「ああ…大丈夫だ…」


「今、2人とも病院だ…」



おでこに乗せられた大きな手は
あっくん

アタシの手をしっかりと
握りしめるのは暁人



『あっくん、ちゃんと
 きょうたんのとこに
 連れてってくれた?』


「ああ…
 あそこじゃねぇとな?」


『そっか…どうだった
 アタシ…間に合った?』


「ああ…間に合った」


『よかった…』



ほんとによかった
ため息をひとつ吐き出して
軽く目を閉じれば
やさしく髪を撫でてくれる


「俺はもう行くからな
 みぃこ、これ食べろな」



あっくんはコンビニの袋をくれた
きっと甘い物がたくさん入ってる



『あっくん…もう帰っちゃうの?』


「ああ…さっきの奴等を高崎に
 引き渡してやんねぇとな」


『そうなんだ…
 たかちゃんによろしく言ってね?』


「ああ…伝える…
 送ってくれるか」


『もちろん』



ベッドから抱き起こし
軽々とお姫様抱っこしてくれた



「オヤジ、下ろせよ」



暁人があっくんに噛み付く



「あ…?どうする?」



いつものイジワル顔でアタシを見る



『抱っこで行く』




チッ---


「まぁ、帰りは交代してやんよ」




ニヤリ---と笑う低音ボイス
はぁ…かっこいい


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