覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

祭 /涙

 


みんなでバスに乗り込み
走る事、30分…
今夜の宿泊場所に到着
…ってか…ここ?


「…ここ…か」


「マジで…」


「運転手さん
 ここで間違いないですか」



隼人が運転手さんに確認する



「ええ…事前にお聞きしている
 場所ですが…
 不都合でもありますか」


「ああ…いえ…
 ここでいいらしいな…」



『ここであってるよ?たぶん…』


「みぃ、知ってるのか」


『ん、みんなでいつも来る所だもん』



「みんなって…先代方か」



『うん、そう』



まさかあっくんが
ここを宿泊場所にするとは
思わなかったけどね?



「ま…降りるか…」



昂が荷物を持ち上げて
みんなも半信半疑の様子で
立ち上がる

無理もないかも…
だってここは高級旅館なんだもん

和風の作りの門を入ると
キレイに玄関まで石畳
玄関先には女の人…



「みぃちゃん、いらっしゃい…」


『たみさん』


「康さんから話は聞いてるから…
 それでね、蓮杖さんからの指示で
 宿自体をみぃちゃん達の貸切に
 してあるから…

 それと貸切の間、宿の者も誰も
 立ち入らないようにって
 だからこれ…」



たみさんはいつもお世話になってる
ここのおかみさん
はい…と鍵を渡された



『いいの?』


「ええ…蓮杖さんの頼みだし
 貸すのはみぃちゃんだもの
 自由に使って頂戴…

 食事は何食分かは用意して
 あるけど…足りなくなったり
 他に用のある時は電話してね

 数人の従業員は待機してるから
 飲み物も十分にあるわ

 お部屋もお好きにどうぞ
 あ…でも…離れは使わずに
 って夏美さんが言ってたわ
 お湯も楽しんでね」



にっこりと笑ってたみさんは
いなくなっちゃった

アタシの手の鍵をみんなで見つめる



「マジで?ここ貸切?」


『みたいだね』


「あたし…こんな高級旅館
 はじめて…」


「あたしも…高そう…」


「入るぞ」



暁人に言われて鍵を開けると
見慣れた日本庭園が迎えてくれる
その先には、ロビーやなんかある本館



「すっげぇ…」


「中も半端ねぇ」




室内を珍しそうに見回してる


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