覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

祭 /月下美人と舞華




高崎組の近くのホテルに着いて
ゾロゾロとロビーへと入る



「みぃこ~♪」




弾んだ声が響く

それじゃなくても大人数
他のお客さんの目を引いてたのに
美人さんが大声を上げて
立ち上がったもんだから
なおさら注目を浴びてしまってる



『夏美ちゃん、由美さんッ』



飛びつくと夏美ちゃんは
ぎゅぅぅっと抱き締めて
にっこりと微笑む



「あ~やっぱり女の子はいいわぁ
 やわらかいし」



あんなゴツゴツしたヤロウは嫌ねぇ


そんな事を言って
暁人をチラリと見るから
眉間がエライ事になってる…


「るせぇ…ババア…離せよ」



暁人に夏美ちゃんから引き剥がされ
2人の前のソファに座る



「きゃぁ…この子が夏の息子?」


「イケメンじゃない」


「蓮杖さんに似てる~」


「モデルにしなさいよ」



派手めなおば…いや…
お姉さんに取り囲まれたアタシ達
暁人の顔が、かなりヒキツッテル



「はぁ?コイツのどこがいいのよ
 小生意気になっちゃってさ」


夏美ちゃん…これ以上
暁人の機嫌を悪くしないで欲しい…



「ねぇ?この子…可愛い」



いきなり横から抱きつかれた


「は?」



暁人の眉間に皺
アタシはただビックリ



「可愛いわねぇ」



お姉さんはアタシの頭をナデナデ…
じっと顔を見つめてられてテレル


「はぁ…」



ふいにくらり---と
おでこに手を当ててる


アタシ…なんかした?してないよね?



「なんか…初恋の人…
 思い出しちゃったわ…」



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