覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

祭 /姉




ありがたくバーガーを食べながら
輪になって話をする



「ほれ、みぃ」




大河がジュースを渡してくれて



「みぃ…やる…」



横からは慎がたこ焼きをくれる




『みんな…結構、買ったんだね』


「いや…女達に渡された」



はぁ?

聞いてみるとどうやら通りすがりに
女の人に押し付けられたらしい



普段なら受け取らないけど
今日は目立つといけないから
黙って貰っていたと…

それでみんないっぱい袋を
持ってるんだね

お得なんだね…イケメンは



今更ながらにみんなが
平均よりかなり上の容姿だと
気づかされた



「みぃ
 なんか気になる事があるのか」



昂に聞かれて…



『うん…あのね…』



思い出した

暁人に説明したように繰り返す



『で…ね
 裏口しか見てないんだけど
 お店だと思うんだけど…
 なんの店かもわかんないし

 でも…なんかヤバそうだった』



迷いながらもさっきの店の
路地まで案内できた



ユウと大河が店の裏口を確認して…


今度は優人くんと大地くんが
表に回り、確認してくれた



「風俗…でした…」


「いわゆる…風呂屋ですね」


「そうか…」


「これ…呼び込みが渡してきた 
 チラシです」



大地くんが持ってた紙は
下着姿の女の人が
載ったパンフみたいで…



『あ…』




アタシは口に手を当てて
驚きを声に出さない様に堪えた



「どうした…」



それでもみんなは
アタシの態度に気づいてた

小さなため息をついて
1人の女の人を指差した



「この女が…どうした」




昂がわからないという表情で聞く



『ん…この人
 感じは変わってるけど
 ツトムくんのお姉さんだと思う』



携帯の画像をパンフの隣に並べる


携帯には楽しそうに幸せそうに
微笑むツトムくんに良く似た
キレイな女の人…


一方にはキレイだけど
寂しそうで諦めたような
微笑を少し浮かべる女の人…


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