覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

祭 /叔父の苦悩




「みぃ…」




後ろから香る暁人の香りと
胸の前で交差する腕



『暁人?』


「ああ…」



小さく答えてアタシの髪に顔を埋めた



「おめぇはよぉ…」




大きなため息…
暁人に固定された体から
首だけ動かしてみると
少し息を切らした覇王と同盟のみんな

その中にタケジさんとフミオさんまで
一緒になって息を切らしてる




「覇王だ…」




そんな声が聞こえる

こんな所にまで覇王を知ってる人が
いるなんて不思議…



「タケジ…フミオ…
 おめぇら…みぃちゃんを1人に
 するってのは、どういう事だ…」


「すみませんっ」



「高崎さん…
 コイツが勝手に動いた事ですので…」




ようやくアタシの髪から頭を上げた
暁人がたかちゃんに言う



『そうだよ、たかちゃん?
 アタシがここに来る時
 タケジさんもフミオさんも
 表から突入中でいなかったもん』



「てめぇはいっつもそうだな」




大河にこづかれた



「帰巣本能もねぇのに1人で
 歩くんじゃねぇ…」



昂…



「でもよ…?」


『だからね
 タケジさん達、悪くない…
 怒んないで』



たかちゃんの目を見て謝った
覇王のみんなもうんうんと頷き
同意を示す



「わかったよ…」



たかちゃんはそっぽを向いてたけど
頭をやさしく撫でてくれた



「で、守備はどうだったんだ」


「はい…風呂屋、潰してきました
 ですが、店内に結構な人数がいて
 少し手間取りましたが、けど…」



フミオさんがたかちゃんを見て
首を横に振った



「アイツがいたって事は
 今度こそ…と思ったんだがな」


「すいません…
 美穂さんは…いませんでした」



タケジさんも悔しそうに唇を噛み締める



ん~?美穂さん… 


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