覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

怒髪 天を衝く /祖父



「ほらっあん時のジジイだ」


大河がアタシと隼人、ユウをバシバシと
叩きながらも顔色が悪い




「てめぇ…失礼な事を…
 死にてぇのか」


一斉に黒スーツのみなさんが
胸元に片手を入れる

まったく…なにしてんの



『キンタロッ』



未だに暁人と昂をいじめてるらしい
キンタロに目で合図を送る



「やめさせて」と視線で告げた




「やめろ…」



キンタロは迫力満点の声で
部下らしきの黒スーツを窘めると



「そうそう…
 隣に入ってきたお姉ちゃんに
 おしいしいケーキ貰ったんじゃ
 みぃこ、食べるか?」


コロリと表情を変えた



『食べる、食べるぅ』



暁人を見てニヤリと笑うと
大げさに自分の腕を腰の辺りで
三角に曲げてるから
アタシはその三角に自分の腕を入れる



そんで、もう一度暁人を見て
ニヤリと笑うキンタロ


あっくんと同じだ
暁人、いぢめて楽しんでる…


チッ---
舌打ちしながら立ち上がる暁人に



「あ…別にお前らは来んでもいいぞ~」



キンタロは言い放つ


「みぃこの声が聞こえたから
 みぃこに会いに来ただけだしの~」


とか言っちゃってる



「おぅ…そこの兄ちゃんは来い」



完全にビビリ切ってるツトムくんは
ちらりと視線を向けたキンタロに
ますます固まる



『ああ…キンタロの隣が
 紗那さんなんだね?』


「名前は知らんがその兄ちゃんに
 似た目の姉ちゃんだぞ?」


『さすがキンタロッ』


「だろぉ?」



キンタロはあっくんのパパだから
暁人のおじいちゃん


だけど…若い…
あっくんもキンタロが若い頃の
子供だからか

おじいちゃんなんて思えないほどだ

自分でもそれを自覚してるのが
キンタロの憎い所で…


そのくせ、いじけたりすると
急に老人を演じるから始末に負えない


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