覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

怒髪 天を衝く /拉致



「ヒビキさんっ智樹さんっ」



大河が卓をひっくり返しながら
立ち上がる



「お疲れ様です」

「こんばんわっす」



みんなが一斉に立ち上がり最敬礼



『あ…お兄ちゃん、智くん』



思いっきり抱きついた
お兄ちゃんの胸と智くんの肩に
代わる代わる顔を
スリスリとすると安心できた



「みぃこ…どうした?」


「やっぱり…
 こいつ等にいじめられたのか
 それとも仲間はずれに…」



2人は現役の時の
それも戦闘の時にしか見せない顔で…

お兄ちゃん達の前に
整列した覇王幹部も緊張した面持ち
後ろの方では誰かが倒れる音もした



『お兄ちゃん、智くん
 勘違いだよ』



「あ?」「え?」



『麻雀に疲れたから休憩してただけ』




ほんとはホームシックでした…
なんて言えない



「あ…なんだ…」


「お前ら…わりぃな?勘違いだ」



ギャハハハハ---と笑い
その辺にいた総司くんとかを
バンバンと叩きながらまた笑う



「だってよ
 みぃこが港に寄りかかって
 1人で寂しそうにしてんだもんな?」


「ああ…俺等てっきりなぁ?」



なぁ?と言われた慎も
「はぁ…」としか言えなくて苦笑した



「で…なんなんだ?
 この卓の数は…?」



『ああ…それね
 きょうたんの所でキンタロに
 会ってさ
 いつものご褒美だよ』


「ああ…金さん
 またみぃこに負けたのか…」


「くやしがってたろ?」



「ええ…そりゃもう…」



隼人が悔しがるキンタロを
思い出したのか笑いを堪えてる



「一緒にやりませんか?」



暁人…余計な事を



「もちろんやるぞ?」


「俺ぁつえぇぞ?」




ほらね…うちに来る人はみんな
麻雀大好きなんだもん



0
  • しおりをはさむ
  • 3025
  • 5437
/ 436ページ
このページを編集する