覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

怒髪 天を衝く /ハラが減っては戦はできぬ



走り出した車はかなりのスピード
一生懸命、外を見てたけど…
わかんなくなった


こんな時はさ?
外の景色を覚えていてそれを
仲間に伝えて救助されるとか…
そんなんじゃないの?

それでめでたしめでたし…って
そうなるんじゃないの?

自分の方向音痴が恨めしい



「なぁ?」



隣に座る良一が声を掛けてきた



『あ?なに?』



できるだけ不機嫌そうに答える



「あ…?」



そう言ってアタシの顔を見ると
クククと笑い出した

失礼な奴だ



「お前…みぃだっけ?怖くねぇの?」


『名前、呼んで欲しくない…』


「そうか…怖くねぇのか」



『まぁね?』



ウルサイし、良一

ミカ達が解放されて
あんたなんか怖くないしね

あとはどうやって逃げ出すか…
だけだしね?

怖いかって?
怖いのはアタシの方向音痴だけだよ
ふんッ…   



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