覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

怒髪 天を衝く /大人のケジメ




『ええ~っと
 暁人ぉ、聞こえてるの?』


「お前…まだ付き合ってないんだろ
 覇王の総長を
 呼び捨てにしてんのかよ?」


『あ~うん…』


「だってよ、つきあってないんだろ
 そんなに親しいわけねぇよな?」


『ん…まぁ、ね
 アタシの事はいいじゃん』



良一を制しておいてから
また交信をしてみる


『あきとぉ、聞こえますかぁ?
 今日のアタシは極道の女でぇす』



ブブブブッ---


なんか笑われた気がするのに
暁人は少し顔を歪めただけ
おっかしいなぁ?

良一も辺りをキョロキョロと見回す



『あきとぉ、きこえてますかぁ?
 ねぇ、きこえてるんでしょ?
 他にも誰かきてますかぁ』



クソウ---無反応だ…



『いいもぉ~ん
 暁人が無視するならアタシにも
 考えがあるもぉ~ん』



おぅ、なんかコメカミが
ピクピクしてる



『いいもぉ~ん
 じゃ、今日も帰らないもんね
 いいんだね?
 もし聞いてるんだったら
 前髪…掻き揚げてみて』



おおぅ…
やっぱり聞こえてた
暁人が渋々の顔で髪をかき上げる
その横ではあっくんも…
カッコイイ…

でも、あれ?あれ?
よく見れば…
康くんも蓮杖のみんなも
たかちゃんも英悟も
それになぜかボーイさんまで…



「御大、御髪、直しましょうか?」


「おい、御大が髪を気にされてる
 直して差し上げないか」


……………。



『もう、いいでぇす…』


「みぃ、一体何人に聞こえてんだ
 なんで蓮杖の組長まで?
 あとよ、あれ…高崎組だろ
 なんであそこの組長や跡目まで?」


『知らないよぅ』



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