覇王~Blue Moonstone ~ 第二部 【完】

怒髪 天を衝く /手負いの獣はあがく




『あっくん、暁人ッ、ただいま』



やさしく抱きとめてくれた2人
うれしさで胸がいっぱいになる

しばらく抱きしめられてると
なんだか体が左右に揺れる

よく見れば2人の足は
お互いを蹴りあってる



『なにやってんの?』


「あ?こいつが
 みぃこをはなさねぇからよ」


「あ?オヤジこそ離せよ」




睨みあっちゃってる…

その時後ろの方では
ぺシンぺシンと音がする

キンタロが
扇子を開けたり閉めたりしてる



「あのよ、お嬢ちゃん
 もしかしたらよ
 御大の所に行った方が
 いいんじゃねぇか?」



つつつつつつ…と寄って来た人が
後方気にしながら小声で言う


見てみると
キンタロ…拗ねてる…



『キンタロッ』



駆け寄って抱きつけば



「みぃこ、順番が違うだろ」



キンタロも抱き締めてくれる



「心配したぞ?」


『ごめんね
 ねぇ、病院はいいの?』


「ああ…かまわんかまわん
 あそこにいると
 麻雀仲間が多いからいただけじゃし」


『なぁんだぁ』



キンタロの膝の上で話してると
鬼と不動明王がペアで現れた



「返してもらいますよ」



あっくんに抱き上げられる



「みぃこ…よくやったな
 これからケリつけるからよ」



あっくんは自分の席にアタシを下ろした



『わかった…大人の話だね?
 じゃアタシ…』


「いいんだ…今日はいい…
 そこで見てろ」


呆気にとられたみなさんが
立つ中へ入って行った

0
  • しおりをはさむ
  • 3004
  • 5359
/ 436ページ
このページを編集する