覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

奇襲 /守る為に




暁人と総司くんに

挟まれて後部座席に座る


少しだけ触れている総司くんの足が

小刻みに揺れている


真一文字に口を結び

しっかりと前を見据えているけど

どんなにか不安だろう



膝の上の拳にそっと手を重ねた



「み…みぃちゃん…」



弾かれたみたいにアタシを

見下ろす目は揺れてる



『総司くん…ごめんね…』



「いや…そんな事…
 それより…手…」



『少しは安心できるから…
 こうさせてて?』


総司くんの目が暁人に動く


アタシも暁人を見上がると

しっかりと頷く暁人がいた


左、暁人 右、総司くん


しっかりと手を繋ぐ


『暁人…アタシ…
 絶対に許さない…』


「ああ…当たり前だ
 章次も駆けつける

 みぃ…総司…やるぞ…」



『うんッ』「はい…」



あのコンビニの角を曲がるあたりから

道が…そこにいる人たちが

騒然としてるのに気づく


中に銀色の消防の人も混じってる



アタシを握る両の手に

ぐっと力が加わる


アパートの前の駐車場には

行けなかった


だからおばあちゃんちの角で

車を降りると

きな臭い、焼けた匂いが鼻を付く


思いきり駆け出した

0
  • しおりをはさむ
  • 4423
  • 5497
/ 420ページ
このページを編集する