覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

奇襲 /魔王と王子様



だから…

それがうらやましくて

ヨコからアタシも拳を出しといた



『宗さんも来てくれたんだね?』


暁人の腕が後ろから首に巻きついてる


それでも前に進んで聞くと

王子様的笑顔をくれた


「そりゃ…もう…
 姫のご希望とあらばどこへでも
 参上するさ

 なんたって白馬に乗った
 騎士だからね?」


うんうんッ


首を縦に振ると満足そうに頭を撫でた



「てめぇ…」


「おー…怖いわぁ…」



大阪弁でおどけてる



「さ、姫
 俺が魔王から救ってあげるから
 おいで?」


差し出された手を取れば

恭しくお辞儀をする


魔王様はと言えば…

その手を叩き落としてた



『暁人、いったぁい…』


「あきちゃん、いたーい」



ドスドスと廊下を踏み鳴らして

広間へと進んでく暁人に

みなさん、顔が青い


暁人に腕を掴まれ

引き摺られるアタシのもう片方の

手を繋いでる宗さん


おかしな図だと思う


けど気が付いた事がひとつ

どうやら暁人は宗さんに

「あきちゃん」と呼ばれてたらしい


たぶん子供の時だろうけど

んじゃ、暁人は「宗ちゃん」とでも

呼んでたのかな?

0
  • しおりをはさむ
  • 4423
  • 5497
/ 420ページ
このページを編集する