覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

終わる事 /3年生の卒業




港に帰ると暁人達も戻って来てて

幹部部屋に勢揃い


でも誰もが口を開かない


淋しいんだね


こんなに大きくて強いみんな


口には出さないけど

きっと淋しいんだ


「俺さ…
 去年のあん時…」


慎がぽつぽつと話し始めた


「あの河川敷の時さ…
 やばかったんだ

 後ろ、取られてさ
 前には3人いて」


みんな何も言わずに視線を向ける


「ちょうどさ
 剛がやられそうになってて
 そっちに気がいったんだ

 木刀が見えて
 やべぇと思った

 けど、腕、掴まれて…

 大地さんが…」



「ああ…」



「大地さん
 俺、かばってくれて
 腕、ヒビ入って」


「うん…」



「お、俺も…
 1番隊の隊長になって…
 2個上の人達の上に立つなんて…

 みんな覇王に入ってから
 ずっと俺、面倒見てくれた人で

 俺なんかじゃ務まらねぇって

 そしたら
 大和さんと陽司さんと幸人さんが」


ユウ…

そうだった


アタシが港に戻って来た頃も

ユウはまだ戸惑ってた



「港のはしっこで
 俺にビールくれて…
 朝まで飲んだんです

 一晩中、俺につきあってくれて…」

0
  • しおりをはさむ
  • 4422
  • 5496
/ 420ページ
このページを編集する