覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

帰郷 /子犬のお出迎え





新幹線のスピードでも

その光の波は長くて…

ゆっくりと見える程の長さで…



涙を曇った窓ガラスの所為にして

アナウンスに従っておりる用意をする


扉の前で待ってるとホームに入って…

それから停車するまでの

わずかな時間ももどかしい


停車してから扉が開くまでもが長く感じる



シュ---と音がして開いた扉


少し後ろの人に荷物で押されて

ホームへと降り立った


下車した人を迎えるアナウンスさえも

懐かしく感じて、思い切り息を吸い込んだ



やっぱり…ここの方が少し寒い


ぶるる…と体を震わせて

エスカレーターへと急ぐ人波に紛れた



つい2か月前まで学校に行く為に

使ってた方の出口に向うと

やけに人がたくさんいる


毎朝、暁人が待っていてくれた場所だ


覇王が走ってたからかな…


でも何かを遠巻きに

取り囲んでる気がした



ああ…ケンカか…

イヴなのにね…



「ありゃ勝てねぇだろ」」



そんな声がして興味を持った


人波を掻き分けて見るけど無理で…

仕方がないから花壇のフチに

乗っかってみた


フラついて前にいる男の人の肩に

手をついてしまい


「いってぇな…」


怒られた…

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