覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

暖かな場所 /壬生狼の名



『あっくんッ 夏美ちゃんッ』



2人揃ってのご帰還だ



「みぃこ」



『おかえり』



2人に挟まれ廊下を歩く

夏美ちゃんは手に持ってたケーキの箱を

ひょいとアタシに渡してくれる



「アイツらは?」


『和室にいるよ』



そうか…とアタシに言ったあっくんは

夏美ちゃんに向き直り



「もう少ししたら歳も来る」



そう言って和室へと入って行った



『夏美ちゃん、 歳って?』


「ああ…高城さんよ」


台所に入りケーキを開けてみる

おおぅ…ブッシュドノエル……



『おおぅ…総司くんといーくんの
 お父さんだね?』



「そうそう…
 なら…お茶よりもコーヒーね…」



夏美ちゃんはお湯を沸かす



「歳さんはコーヒー党だからねー」


そんな事を言いながら豆を取り出してた



みぃこ、回して?

とコーヒーミルと豆を渡してくる



「なんでかみぃこの入れるコーヒーは
 おいしいのよね」


そう言いながら人数分のカップを用意する


コポコポとやかんでお湯を落としてると

またも玄関が騒がしくなる



「あ…来たわね」



夏美ちゃんが言ってると



「夏美さん、いい香りですね」



物腰の柔らかな声がした



「歳さん、いらっしゃい」


『あ…こないだのおじさんッ』


「みぃちゃん、久しぶり 元気だったかい」



そう言う紳士は総司くんにも

いーくんにもどことなく似た人


前の集まりの時に

アタシの発言に口添えしてくれ

帰りには名刺も頂いたんだっけ…



『おじさんが総司くんの
 お父さんだったんだね?』

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