覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

暖かな場所 /Eternal





「みぃ…抜けるぞ」


暁人が耳元で囁いたのは

騒ぎ続けてあたりが少し薄暗くなる頃


昂と隼人と目配せをした暁人は

目立たない様にアタシの手を引いて

港の壁際を進んで表に出る


上手に港から抜け出た事を

クスリと笑いあって手を繋いだ


倉庫街のオレンジの光は

今日はなんかロマンチックに感じる


あまり人のいない道を選んで

ブラブラと歩くのも楽しい


暁人は時々つないだ手を高く上げて

意地悪したり

肩を抱きながらおでこにちゅーしてくる


少し離れた所から

流れてくるクリスマスソング


それを口ずさみながら

寒さもあまり感じない


「みぃ、ここ泊まるぞ」


行き着いたのは駅近くのホテル

ラブホじゃなくて

立派は名の通ったホテルだ


ロビーにも大きなクリスマスツリーがあるけど

毎年大きなクリスマスツリーが

見えると有名なホテル


さっさとチェックインを済ませた暁人は

案内を断ってアタシの手を取り

エレベーターに乗り込んだ


先にエレベーターに乗ってたカップルは

すっかりラブラブで

アタシ達がいることなんて

気づいてないのかもしれない


先に降りて行ったカップルを見送ると

二人きりになって苦笑いを交わす



0
  • しおりをはさむ
  • 4421
  • 5493
/ 420ページ
このページを編集する