覇王~Blue Moonstone ~ 第四部【完】

大切なもの /天敵




「夏によ?会ったのに忘れたのかな」


『聞いてみようか?』


庭に出てしまったごんちゃんを呼び戻す


ソファに座るアタシの横に

ちゃんと座るごんちゃん


毛並みはピカピカだ


『男前~ッ それにいい匂い』


首に抱きついて言うとペロペロと

顔を舐めてくるからくすぐったい


チッ---


暁人が不機嫌なのは何故だろう…



『ね?ごんちゃん
 この人達、覚えてる?』


わん


『サトシとスグルくん
 どっちがサトシか覚えてる』


そう言うとごんちゃんは

おりこうに「わん」と鳴いた後


少しメンドクサソウにサトシに視線を送り

その後、ミカの足元に座った


「ええッ…スゴイ…
 ミカがサトシの彼女ってわかるの?」


友香が驚きながらごんちゃんの頭を撫でると

当然だと言わんばかりに胸を張る


『おりこうさんでしょ?』


ごんちゃんの前にしゃがんで

アタシも頭を撫でる

気持ちよさそうに目を細めるのが

なんともかわいい


「ああ…すげえな
 けど、俺ら覚えてるのあの態度かよ」


サトシとスグルくんは余計に落ち込んだかも…


「ま…コイツの事は気にするな」


ごんちゃんを顎で指した

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