社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】




私の近くにいたのは‘蚊’ではなく拓斗さんで、どうやら蚊だと思ってたのは拓斗さんが私の名前を呼んでた声だったみたい。





「どうしたんだ。身体の調子でも悪いのか?」

「えっ」

「唸ってたが」





拓斗さんを蚊だと思っていましたとは流石に言えなくて…





「体調は大丈夫です。その、良くない夢を見てて。だからかもしれません」





そんな嘘を咄嗟についた。





「そうか」

「はい」





あれ?


そんな事よりもっていうか…





「今、何時ですか?」





ツーッと冷や汗が背中を落ちてくのが分かる。


だって、拓斗さんが私の部屋に居るってことはお仕事から帰ってきたって事なんだよね?



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