社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】




元カノさんの顔なんて知らないから浮かぶのは、顔はモザイクで分からない人と拓斗さんは私がまだ二度しか見た事がない笑顔。


そんな二人が私の脳裏に浮かんでくる。


頭をどんなに振っても違う事を考えようとしても、そんな二人が脳裏から消えてはくれない。





「なんで…」





本当に私はどうしたの?


拓斗さんを好きじゃないのにどうしてこうも想ってしまうんだろう。


やだ、やだ、やだって。


拓斗さんを好きじゃ…、拓斗さんを好きじゃないのに。





「辛いよ」





辛いって呟いてしまうのもなんで?


初めてだもん。


こんな気持ちになってしまうのは。


だから私にはこれが一体なんでなのかが全く分からないの――…






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