社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】

□i love you







「すみません…」

「いや、気にする事はない」





なんて拓斗さんに言われてもやっぱり初めての事だから気にするよ。


拓斗さんの目の前で髪を乾かす事はこんなにも緊張するなんて思ってもみなかった。





「原因を作ったのは俺だ」

「持ってきたのは私です」





そう、私が悪い。


ドライヤーを渡したのは私で、そのままここに置いていったのも私。


ブオーっと鏡を見ながら乾かしていると時々鏡越しで拓斗さんの目と合う。





「な、んですか?」

「特にないが」





それなら見ないで下さい。


鏡越しで目が合う度にドキドキしてきっと心臓に悪い。


ああ、もっとタオルドライしてから脱衣場から出てくるべきだったかも。



0
  • しおりをはさむ
  • 536
  • 862
/ 634ページ
このページを編集する