社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】

■short story 1 /maternal instinct







「……本当に行くんだな」

「行きます」





新婚旅行から無事帰ってきて数日後、拓斗さんは出勤前だと言うのに眉間に皺を寄せ不機嫌そうにしている。





「俺から話しても…」

「拓斗さんが言ってどうするんですか。私から話しますよ」





今日は卓土さんに会います。


と、拓斗さんに伝えたのが間違いだったようで。





「会わなくていいと思うが」

「直接謝りたいんです」

「……」

「何がなんでも会いますから」





珈琲淹れたのでどうぞと、拓斗さんの前に珈琲を置くと私はパタパタとスリッパを鳴らす。


主婦の朝は忙しい。


私は朝ご飯後まったりする事なくキッチンでお弁当箱を詰めてたり食器を洗ったり色々としなければならない。



0
  • しおりをはさむ
  • 532
  • 858
/ 634ページ
このページを編集する