社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】

■short story 1 /unrequited love 卓土side







こんなもんか。


片手でネクタイを緩めながら背広を手にし、椅子から立ち上がる。





「お先に失礼します」

「いってらっしゃい」





と、優しく俺に微笑みながら言ってくれる先輩や同期もいれば…





「はぁ~、マジ狡いから!」





キーボードを叩きながら俺を睨むように見てくる先輩も中には居る。





「笹山先輩」

「なによ」

「目充血してますよ」





笹山香織先輩。


名前だけ見ればかなり女らしい先輩だけど、本当は男勝りで酒豪で悪口が悪くサバサバしている先輩だ。





「かわって」

「嫌です」

「後輩のくせにムカツク!も~、早く行って早く帰ってきてよねぇ」



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