社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)【完結】

■short story 4 /officelove 幹side







「――どうされましたか?」

「串田さん」





顔を赧らめた奥様がエレベーターから出てきた。


もしや、奥様に何かあったのだろうか?





「何か忘れ物ですか?」





社長の忘れ物を届けに来た奥様はさっきまで社長室で社長と紅茶を飲んでいた。





「忘れ物と言えばそうかもしれません。あの、これ…」





そう言って奥様が差し出したのはどこからどう見ても花柄のハンカチ。





「拾いました」

「わざわざ届けに?」

「渡そうと思ったんですけど。渡せない状態になってしまったというか…」





渡せない状態?


それと赧らめは関係あるのだろうか??


ハンカチ以前にその原因が気になる。



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